硫化水素
CASNo7783-06-4
該当法規:安衛法(危険物:可燃性ガス)、特化則(特定第2類物質)、酸欠則
おもな用途 | ||
---|---|---|
分析試験、金属の精製、各種工業薬品、農薬、医薬品の製造、蛍光体(夜光、蛍光染料)、エレクトロルミネッセンス(面照明)、フォ-トコンダクタ-(光電リレ-露光計)製造、皮革処理(脱毛剤) | ||
性質 | ||
・無色気体(液化ガス)、腐卵臭 ・水に易溶 (186ml/100ml 40℃)メタノ-ル、二硫化炭素に可溶 ・分子量 : 34.08 ・比重 : 1.2 (気体)、0.96 (液体) ・融点 : -82.9℃ ・沸点 : -59.6℃ ・発火点 : 260℃ |
||
危険・有害性 | ||
人体への影響 | ・目、鼻、のどの粘膜を刺激する。高濃度では甘い臭いに近くなり、次いで嗅覚が麻痺し、警告性がなくなるので注意を要する。 ・高濃度のガスを吸入すると、頭痛、めまい、歩行の乱れ、呼吸障害を起こし、肺水腫となることもある。 ・ひどい場合は、意識不明、けいれん、呼吸麻痺を起こし、死亡する。 |
|
必要保護具と管理濃度 | ||
ゴーグル | 要 | |
マスク | 硫化水素用防毒マスクまたは送気マスク | |
防護服 | ||
化学手袋 | 要 | |
管理濃度 | 1ppm 北川式ガス採取器、ガステック気体採取器 | |
緊急時の措置 | ||
消火方法 | 泡・炭酸ガス・粉末消火器 | |
目に入った場合 | 直ちに多量の流水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
皮膚に付いた場合 | 直ちに汚染された衣服や靴を脱がせ、付着または接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
吸入した場合 | ・直ちに被災者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の診察を受ける。 ・呼吸困難または呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。 ・肺水腫のおそれがあり、経過観察が必要である。 |