フッ化水素
CASNo7664-39-3
該当法規:安衛法(表示物質)(フッ化水素として)、特化則(特定第2類物質)
別名 | ||
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フッ酸 | ||
おもな用途 | ||
フロンガスの製造、ガラスの彫刻、電球・ブラウン管のつや消し、フッ化物の製造原料、金属の洗浄、鋳造物の洗浄、フッ素樹脂の中間原料、半導体物質のエッチング剤 | ||
性質 | ||
・無色液体(水溶液)、刺激臭、発煙性 ・比重 : 1.0 ・分子量 : 20.01 ・蒸気密度 : 0.7 ・融点 : -83.0℃ ・沸点 : -19.9℃ (注)通常50~55%の水溶液として、特殊ドラム缶やタンクローリーで扱われている。 ・55%水溶液は、比重1.20、蒸気圧4.9kPa(37mmHg)(26.7℃)、沸点106℃ |
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危険・有害性 | ||
人体への影響 | ・目、鼻、のどを強く刺激する。蒸気を吸入すると、肺水腫、気管支炎を起こす。 ・慢性症状として気道の炎症、骨や歯に変化が起こる。 ・液が付着すると、目、皮膚に障害を与える(疼痛が激しく、薬火傷を伴う)。 ・1~2%の水溶液が付着した場合、直ちに疼痛はないが、数時間後に障害が現れる。 |
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必要保護具と管理濃度 | ||
ゴーグル | 要 | |
マスク | 酸性ガス用防毒マスク | |
防護服 | 要 フッ化水素 タイケムTK |
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化学手袋 | 要 フッ化水素(50%) シルバーシールド >6時間 パーミエーションガイド |
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測定器具 | 北川式ガス検知管 ガステック検知管 | |
管理濃度 | 0.5ppm | |
緊急時の措置 | ||
消火方法 | 保護具を使用し、ソーダ灰または石灰で中和した後、水洗する。 | |
目に入った場合 | 直ちに多量の流水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
皮膚に付いた場合 | 直ちに汚染された衣服や靴を脱がせ、付着または接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
吸入した場合 | ・直ちに被災者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の診察を受ける。 ・呼吸困難または呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。 ・肺水腫のおそれのあるときは、経過観察が必要である。 |
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飲み込んだ場合 | 速やかに医師の診察を受ける。無理に吐かせない。 |