ニッケルカルボニル
CASNo13463-39-3
該当法規:安衛法(表示物質)、特化則(特定第2類物質、特別管理物質)
別名 | ||
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ニッケル四カルボニル、 テトラカルボニルニッケル | ||
おもな用途 | ||
純ニッケル製造、ニッケルメッキ、アクリル酸エステル樹脂の製造 | ||
性質 | ||
無色の液体。水に溶けにくい。 比重1.31沸点43℃、蒸気密度5.9 加熱するとニッケルと一酸化炭素に分解する。きわめて蒸発しやすく、火災、爆発の危険性が大きい |
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危険・有害性 | ||
人体への影響 | ・吸入直後の初発症状と、12~36時間後に現われる遅発症状がある。 ・初発症状は安静を保てば自然に消退する程度のめまい、頭痛、だるさ、吐き気、嘔吐、のどの刺激、胸部圧迫感など。 ・角膜などに障害を起こすことがある。 ・遅発症状は体を動かしたことをきっかけに現われ、急激に増悪する喘鳴、呼吸困難、せき、胸痛、発熱などである。 ・数日後に肺水腫、肺炎で死亡することもある。この意味で最初の安静が特に大切である。 |
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必要保護具と管理濃度 | ||
ゴーグル | 要 | |
マスク | 送気マスク | |
防護服 | 要 タイケムTK |
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化学手袋 | 要 | |
管理濃度 | 0.001ppm 北川式ガス検知管 | |
緊急時の措置 | ||
目に入った場合 | 直ちに多量の流水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
皮膚に付いた場合 | 直ちに汚染された衣服や靴を脱がせ、付着または接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
吸入した場合 | ・直ちに被災者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の診察を受ける。 ・呼吸困難または呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。 |
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飲み込んだ場合 | 速やかに医師の診察を受ける。 |