酸化窒素
別名 | ||
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一酸化窒素(NO):硝気(Nitrous gas) 二酸化窒素(NO2):過酸化窒素,硝気(Nitrous gas) 酸化二窒素(N20):亜酸化窒素,笑気 |
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おもな用途 | ||
一酸化窒素 硝酸製造原料・硝化乳漂白剤,酸化剤,触媒, 二酸化窒素 シリコン酸化膜形成用 酸化二窒素…麻酔剤,冷媒,ロケット燃料製造,原子吸光分析用助燃剤、リークテスター |
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性質 | ||
一酸化窒素:無色気体,無臭 分子量 30.01 有機溶剤に可溶,水に溶けて亜硝酸(HNO2)になる。 融点 -161℃ 気体比重1.5 沸点一151℃ 空気中で酸化されこ酸化窒素となる。 二酸化窒素:赤褐色気体(液化ガス)(固体は無色,液体は黄褐 色),強い刺激臭 分子量 46.01 有機溶剤に可溶,水に溶けて硝酸(HNO3)となる。 融点 -9.3℃ 沸点 21.3℃ 気体比重1.6 比重1.5 蒸気圧 400mmHg(80℃) 酸化二窒素:無色気体,無臭 分子量 44.01 融点 -90.9℃ 沸点 ‐88.6℃ 気体比重1.5 |
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危険・有害性 | ||
人体への影響 | 一酸化窒素,二酸化窒素がそれぞれ単独で存在することはほとんどない。二酸化窒素は毒性が強く,高濃度の場合は,目,鼻,のどを強く刺激し,せき,咽頭痛が起こり,めまい,頭痛,吐き気等の症状を招く。 吸入量が多いと,5~10時間後くちびるなどが青くなりチアノーゼ症状を起こし,肺水腫を招く。重症の場合は意識不明となり死亡することがある。なお,慢性症状として,慢性気管支炎,胃腸障害,歯牙酸食,不眠症などを起こす。 |
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必要保護具と管理濃度 | ||
ゴーグル | 要 | |
マスク | 一酸化炭素用防毒マスク 多量の濃硝酸を扱う場合には送気マスクまたは空気呼吸器を使用する。 |
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防護服 | 要 タイケムTK |
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化学手袋 | 要 | |
測定器具 | 北川式ガス検知管(一酸化窒素) ガステック検知管(一酸化窒素) 北川式ガス検知管(ニ酸化窒素) ガステック検知管(ニ酸化窒素) |
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緊急時の措置 | ||
目に入った場合 | 流水で十分に洗い,眼科医の診察を受ける。 | |
皮膚に付いた場合 | 大量の流水で十分に洗う。 | |
吸入した場合 | 直ちに新鮮な空気の場所に移し,速やかに医師の診察を受けさせる。潜伏期に身体を動かすと後に悪化するので,症状が軽くても歩かせたり作業をさせたりしてはならない。酸素吸入を行う。 |