CA505/AMアンモニア用隔離式吸収缶
性 能
特 長
最大許容透過限度 50ppm最大許容透過限度 吸収缶に試験ガス(アンモニア)含有空気を通した場合、吸気側における試験ガスの濃度が破過と判定されない最高濃度。
破過時間 40分(試験濃度2% 20,000ppm)
破過時間:防毒マスクの吸収缶に、一定濃度の有毒ガスを連続して通気した際、通気の開始から破過までの時間。
破過:防毒マスクの吸収缶に有毒ガスを通気した際、透過側から最高許容限度を超える有毒ガスが漏出する現象。
この防毒マスクを使用できる作業環境
1.酸素濃度18%以上の環境
2.環境空気中の有毒ガス等の平均濃度が下表のいずれも超えないこと。
濃度の上限 | ||
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A | 3.0% | 曝露限界の100倍まで(防護係数を測定していない場合は、50倍まで) |
B | 3.0% | 曝露限界の300倍まで(防護係数を測定していない場合は、150倍まで) |
曝露限界
日本産業衛生学会の勧告する許容濃度値を適用します。ただし、許容濃度がさだめられていない有毒ガス等にあっては、ACGIH(米国産業衛生監督官会議)の勧告するTLV-TWA(時間荷重平均限界値)を適用します。TLV-TWA(時間荷重平均限界値)
1日8時間、1週40時間の平常作業で有害物質に繰り返し曝露されたとしても、ほとんどすべての作業者に健康障害をまねくことがないと考えられる気中濃度の時間荷重平均限界値を示す。3.常温、常湿および常圧の環境
吸収缶の交換の目安
1.使用時間を正確に記録し、あらかじめ設定した時間に達する前に廃棄する。
現場のガス濃度(平均値)を測定し、破過曲線図から破過時間を求めた後、十分安全を考慮して使用時間を定め、その時間に達する前に交換します。もっとも沸点の低いガスを基準として、使用時間を定めておけば安全性はさらに高まります。
2.湿気または有毒物質の吸収による、吸収缶の質量増加を量って目安とする。(吸湿しても能力が減退しない吸収缶を除く)
吸収缶は、有毒ガスを吸収することによって、質量が増加しますので、この増量を吸収缶交換の目安とすることができます。
ただし、吸収缶の質量増加は、環境の湿度、ガスの種類、濃度などによっても異なります。
この方法を採用するには、作業環境のガス濃度、湿度など比較的安定している必要があります。
吸収缶の質量増加と吸収缶の交換期間の判定は、使用する吸収缶の種類、ガスの種類、湿度等の調査の上、お問い合わせください。
3.作業環境のガス濃度および使用可能時間から推測して、能力的に十分余裕のある吸収缶を使用し、しかも一回使用したら廃棄する。
一酸化炭素用、一酸化炭素、有機ガス用および青酸ガス用吸収缶は必ずこの方法で用いてください。
この方法は、経済的とはいえませんが、もっとも安全な方法であるため、保管の管理が簡単になるばかりでなく、使用頻度の少ないユーザー様に用いられている方法です。
4.使用中に臭気、刺激、味覚を感じたときを限度とする。
管理濃度より低い濃度で臭気を感じる有機ガスなどに対しては、臭気によって吸収缶の交換時期を判定することができます。
ただし、嗅覚は個人差があり、透過は徐々に増加しますので、人間の嗅覚が麻痺しやすいことを考慮すると、この方法だけに頼るのは危険です。
5.吸気抵抗が上昇し、息苦しくなったら廃棄する。
防じん機能つきの吸収缶の場合、煙、ヒューム、粉じんなどを捕集すると目詰まりによって息苦しく感じることがあります。