アルキル水銀化合物
CAS No. 7439-97-6 (水銀)
該当法規:安衛法(表示物質)(アルキル基がメチル基またはエチル基であるものに限る)、特化則(特定第2類物質)
別名 | ||
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・アルキル水銀化合物には、次のようなものがある。 |
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おもな用途 | ||
試薬、医薬品、農薬(現在ではほとんど生産されていない) |
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性質 | ||
・各化合物により若干性質は異なる。農薬はその種類により、溶液、乳剤、水和剤、粉剤など使用方法は異なるが、いずれも毒性が強く、ときに引火性を有するものがある。 ・ジメチル水銀(CH3)2Hg:無色液体、水に不溶、エタノール、エーテルに可溶、常温で安定 ・分子量 : 230.6 ・比重 : 3.1 ・沸点 : 92℃ ・ジエチル水銀:(C2H5)2Hg:無色液体 ・分子量 : 258.6 ・沸点 : 97~99℃ |
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危険・有害性 | ||
人体への影響 | ・職場(または農薬散布)で発生する有機水銀中毒は、各種水銀化合物の蒸気、粉じんは溶液のミストの吸入によって起こっている。有機水銀は体内で血球と結合するものが多く、その症状の特徴は、中枢神経を侵す。 ・また、疲労感、指、手足、舌、唇の麻痺などの症状が数週間の潜伏期をおいて現れる。 ・皮膚からも吸収される。 |
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必要保護具 | ||
ゴーグル | 要 | |
マスク | 要 送気マスク、防じんマスク | |
防護服 | 要 (水銀) タイケムF タイケムTK |
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化学手袋 | 要 | |
管理濃度 | 水銀として0.01mg/m3 | |
緊急時の措置 | ||
目に入った場合 | 直ちに多量の流水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
皮膚に付いた場合 | 直ちに汚染された衣服や靴を脱がせ、付着または接触部を石けん水で洗浄し、多量の水を用いて洗い流し、速やかに医師の診察を受ける。 | |
吸入した場合 | ・直ちに被災者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の診察を受ける。 ・呼吸困難または呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。 |
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飲み込んだ場合 | 速やかに医師の診察を受ける。 |