GM161全面型防毒マスク(ガス濃度2.0%以下)
ガス濃度2.0%以下(アンモニアは3.0%以下)
GM161
国家検定第TN204号
特 長
広い視界のCS面体
密着性抜群のツイン・ダブルクッション面体
肌にやさしく、耐熱性、耐寒性が極めてすぐれたシリコーン面体使用
伝声器を内蔵していますので、マスクを装着したままで明瞭な会話ができます。
アイピースは、表面硬化処理品です。傷がつきにくくた耐薬品性にもすぐれています。
アイピースは、フッ化水素酸に接触すると、表面が白濁します。フッ化水素酸が存在する場所では、使用しないでください。
性能
項目 | 社内基準値 | 平均値 |
吸気抵抗 | 50Pa以下 | 26Pa |
排気抵抗 | 80Pa以下 | 43Pa |
排気弁の作動気密 | 15秒以上 | 99秒以上 |
二酸化炭素濃度上昇値 | 1.0%以下 | 0.5% |
重量 | 770g | 748g |
この防毒マスクを使用できる作業環境
1.酸素濃度18%以上の環境
2.環境空気中の有毒ガス等の平均濃度が下表のいずれも超えないこと。
濃度の上限 | ||
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A | 2.0% | 曝露限界の100倍まで |
B | 2.0% | 曝露限界の300倍まで |
曝露限界
日本産業衛生学会の勧告する許容濃度値を適用します。ただし、許容濃度がさだめられていない有毒ガス等にあっては、ACGIH(米国産業衛生監督官会議)の勧告するTLV-TWA(時間荷重平均限界値)を適用します。TLV-TWA(時間荷重平均限界値)
1日8時間、1週40時間の平常作業で有害物質に繰り返し曝露されたとしても、ほとんどすべての作業者に健康障害をまねくことがないと考えられる気中濃度の時間荷重平均限界値を示す。3.常温、常湿および常圧の環境
種類および物質の名称 | 曝露限界 | 適応吸収缶 |
アクリロニトリル | 2ppm | 有機ガス用 |
亜硫酸ガス(二酸化硫黄) | 2ppm | 亜硫酸ガス用 |
アンモニア | 25ppm | アンモニア用 |
塩化水素 | 2ppm | 酸性ガス用 |
塩素 | 0.5ppm | ハロゲン用 |
クロロピクリン | 0.1ppm | 有機ガス用 |
弗化水素 | 3ppm | 酸性ガス用* |
アセトン | 200ppm | 有機ガス用* |
硫化水素 | 10ppm | 硫化水素用 |
四アルキル鉛 | 0.1ppm | 有機ガス用 |
シクロヘキサン | 100ppm | 有機ガス用 |
青酸(シアン化水素) | 4.7ppm | 青酸用 |
ベンゼン | 0.5ppm | 有機ガス用* |
トリクロルエチレン | 50ppm | 有機ガス用 |
トルエン | 50ppm | 有機ガス用 |
二硫化炭素 | 10ppm | 有機ガス用* |
n-ヘキサン | 50ppm | 有機ガス用 |
メチルエチルケトン | 200ppm | 有機ガス用 |
吸収缶の交換の目安
1.使用時間を正確に記録し、あらかじめ設定した時間に達する前に廃棄する。
現場のガス濃度(平均値)を測定し、破過曲線図から破過時間を求めた後、十分安全を考慮して使用時間を定め、その時間に達する前に交換します。もっとも沸点の低いガスを基準として、使用時間を定めておけば安全性はさらに高まります。
2.湿気または有毒物質の吸収による、吸収缶の質量増加を量って目安とする。(吸湿しても能力が減退しない吸収缶を除く)
吸収缶は、有毒ガスを吸収することによって、質量が増加しますので、この増量を吸収缶交換の目安とすることができます。ただし、吸収缶の質量増加は、環境の湿度、ガスの種類、濃度などによっても異なります。
この方法を採用するには、作業環境のガス濃度、湿度など比較的安定している必要があります。
吸収缶の質量増加と吸収缶の交換期間の判定は、使用する吸収缶の種類、ガスの種類、湿度等の調査の上、お問い合わせください。
3.作業環境のガス濃度および使用可能時間から推測して、能力的に十分余裕のある吸収缶を使用し、しかも一回使用したら廃棄する。
一酸化炭素用、一酸化炭素、有機ガス用および青酸ガス用吸収缶は必ずこの方法で用いてください。
この方法は、経済的とはいえませんが、もっとも安全な方法であるため、保管の管理が簡単になるばかりでなく、使用頻度の少ないユーザー様に用いられている方法です。
4.使用中に臭気、刺激、味覚を感じたときを限度とする。
管理濃度より低い濃度で臭気を感じる有機ガスなどに対しては、臭気によって吸収缶の交換時期を判定することができます。ただし、嗅覚は個人差があり、透過は徐々に増加しますので、人間の嗅覚が麻痺しやすいことを考慮すると、この方法だけに頼るのは危険です。